カスハラ対策してますか?
カスハラ(カスタマーハラスメント)対策を進める際は「従業員保護」と「正当な顧客対応」のバランスを崩さないことが最大のポイントです。
① 定義をあいまいにしない
何がカスハラで、何が正当なクレームかを明確にします。
【 NG例】
「お客様が強く言ったらカスハラ」
【OK例】
暴言・人格否定
土下座要求、過剰な謝罪要求
不合理・過剰な要求(金銭・サービス)
長時間拘束、繰り返しのクレーム
➡ 社内定義が曖昧だと、現場が萎縮します。
② 「お客様を敵にしない」表現にする
対外的な方針・掲示文・HP表現に注意。
「カスハラには対応しません」
「悪質な客は排除します」
といった攻撃的・一方的な表現は避ける。
おすすめ表現
「すべてのお客様と従業員の安全を守るため」
「円滑なサービス提供のためのお願い」
③ 現場任せにしない(最重要)
カスハラ対応を現場個人に判断させない。
判断基準
上司・本部へのエスカレーションルール
途中で交代できる体制
がないと、
➡「断れない」「我慢するしかない」状態になります。
④ 初動対応を統一する
最初の対応がバラバラだと、相手がエスカレートします。
誰が対応するか
何分以上続いたら交代するか
どの言葉で線引きするか
定型フレーズ例
「そのような言動が続く場合、対応を中止させていただきます」
⑤ 証拠を残す仕組みを作る
後からトラブルになったときのために必須です。
対応記録(日時・内容・発言)
録音・防犯カメラ(就業規則・掲示とセット)
複数人での共有
※ 無断録音はトラブルになるため、社内ルール整備が必要。
⑥ 従業員の「言い返し」を禁止する
ストレスが溜まると、感情的になりがち。
皮肉
声を荒げる
ため息・舌打ち
➡ これらは会社側の不利な証拠になります。
⑦ メンタルケアを忘れない
カスハラ対策は「制度」だけでは不十分。
対応後のフォロー面談
心理的負担への配慮
「会社は守る」という明確なメッセージ
がないと、離職防止になりません。
⑧ 就業規則・社内規程と連動させる
単なるマニュアルでは弱いです。
カスハラ対応方針
対応拒否・警察連携の基準
従業員の義務と保護
➡ 労務トラブル・労災認定対策にもなります。
⑨ 「ゼロにする」前提にしない
カスハラは完全にはなくなりません。
目的は撲滅ではなく被害を最小化し、会社として守る!